台中の性病検査は何科?HIV・梅毒・淋病・クラミジアの検査時期と受け方
症状がなくても、性感染症が見つかることがあります。検査の中身を決めるのは症状の有無ではなく、最後の性行為からの日数と、実際に接触した部位です。
台中市西区の陳昭安(チェン・チャオアン)医師(泌尿器科専門医)が解説します。
結論から
- 何科か:厚生労働省のリーフレットでは、受診先は「男子は泌尿器科や皮膚科、女子は産婦人科」と案内されています。当院は泌尿器科のクリニックです。
- 何を:HIV感染症・梅毒・淋菌感染症・性器クラミジア感染症などを、実際の接触内容に合わせて組みます。
- いつ:病原体ごとにウインドウ期が違い、検査を受ける時期が結果の読み方を左右します。
- 報告書:匿名検査(HIV)の結果は番号でお伝えし、証明書は発行されません。書面が必要な方は自費の検査をご利用ください。
- 費用:台湾の健康保険(健保)に加入していない方は、診察・検査とも自費となります。費用は診察時にご説明します。
- 陰性の意味:陰性はその時点の結果であり、その後の免疫を意味するものではありません。
30秒で確認:どれに近いですか
コンドームが破れた/使わなかった直後
すべての項目を急いで検査するより先に、曝露後予防(PEP)が間に合う時間かどうかを確認します。台湾疾病管制署は、HIV の曝露リスクがある場合、72時間以内、できれば24時間以内に医師の評価を受けることを勧めています(内服は通常28日間)。
症状はないが、現状を確認したい
新しいパートナー、コンドームを使わない性行為、複数または匿名のパートナー、過去の性感染症、曝露前予防(PrEP)の内服。こうした背景に応じて項目を選びます。
排尿痛・分泌物・かゆみ・においがある
これは健康診断ではなく、病気の診断です。症状と部位から、淋菌感染症・性器クラミジア感染症・腟トリコモナス症・マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症などを検討します。
決まったパートナーができた・結婚を控えている
二人で基本的な検査を受けるのに向いた時期です。過去の人数を問いただすことに意味はなく、今の状態をお互いに確認することが目的になります。
性病検査は何科で受けるのか
日本の厚生労働省のリーフレットでは、性感染症の受診先は「男子は泌尿器科や皮膚科、女子は産婦人科」と案内されています。台中でも考え方は同じで、昭安泌尿科診所(昭安泌尿器科クリニック)/台中市西区博館二街98号は泌尿器科のクリニックです。
台湾の健康保険(健保)に加入していない方は、診察・検査とも自費となります。費用は診察時にご説明します。診療記録の作成のため、パスポート(または居留証)をご持参ください。
症状がないことは、検査しない理由になりません
多くの性感染症は、感染の初期から経過の全体を通じて、はっきりした症状が出ないことがあります。淋菌感染症、性器クラミジア感染症、HIV感染症、梅毒は、本人がまったく問題ないと感じている状態で見つかることがあります。判断の材料になるのは症状の有無ではなく、最後の性行為の時期、コンドームの使用、腟性交・オーラルセックス・アナルセックスの別、パートナーの状況、曝露前予防(PrEP)の内服、過去の性感染症です。
台湾疾病管制署は、性行為の経験がある方は少なくとも一度は HIV 検査を受けること、コンドームを使わない性行為があった方は少なくとも年1回、リスクの高い行為が続く方は3〜6か月ごとの検査を勧めています。
尿検査だけでは、接触した部位を調べられません
性行為をした部位に、感染も起こり得ます。オーラルセックスならのど(咽頭)、アナルセックスなら直腸、腟や陰茎の接触なら尿道・性器です。米国 CDC は、男性と性行為をする男性(MSM)の淋菌・クラミジア検査について、全員が尿の検体だけで済ませるのではなく、実際に接触した部位に応じて尿道・直腸・咽頭を調べるべきだとしています。咽頭や直腸の感染は無症状のことが多く、診断の基本は核酸増幅検査(PCRなどの遺伝子検査)です。
当院では、のど(うがい液・咽頭ぬぐい液)や直腸ぬぐい液の採取も行っています。初診でオーラルセックスやアナルセックスの有無をうかがうのは、生活の内容を評価するためではなく、検体をどこから採るかを決めるためです。
当院で行っている主な検査項目
| 対象 | 検査 | 検体 |
|---|---|---|
| 梅毒 | VDRL/RPR | 血液 |
| HIV感染症 | 第4世代 抗原抗体検査 | 血液 |
| 単純ヘルペスウイルス(HSV) | HSV-1/2 IgG 抗体 | 血液 |
| マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症 | 核酸増幅検査 | 尿・ぬぐい液 |
| 性器クラミジア感染症 | 核酸増幅検査 | 尿・ぬぐい液 |
| 淋菌感染症 | 核酸増幅検査 | 尿・ぬぐい液 |
| 腟トリコモナス症 | 核酸増幅検査 | 尿・ぬぐい液 |
| B型肝炎 | HBs抗原 | 血液 |
| C型肝炎 | HCV抗体 | 血液 |
| ヒトパピローマウイルス(HPV) | HPV DNA タイピング | ぬぐい液 |
梅毒の RPR/VDRL が陽性(反応性)の場合は、医師の判断でトレポネーマ特異的検査による確認が必要です。HPV DNA 検査は一般的な性感染症の組み合わせには含まれず、別に検討する項目です。
HSV-1/2 IgG(ヘルペス抗体)とマイコプラズマ・ジェニタリウムは、陽性でも、すぐに治療が必要とは限りません。抗体は過去に接触したことを示すだけで、ウイルスがどの部位にあるのか、いつ人にうつしうるのかまでは分かりません。マイコプラズマ・ジェニタリウムは抗菌薬への耐性が上がってきており、症状がないのに薬を使うと、後で本当に治療が必要になったときに対応しづらくなります。米国 CDC のガイドラインも、症状のない一般の成人にこの2項目を定期的に調べることを勧めていません。曝露からの時間・部位・検査項目を合わせることのほうが、2項目多く調べることより意味があります。
いつ検査すると意味があるのか(ウインドウ期)
「ウインドウ期」は、感染してから検査で分かるようになるまでの時間差です(症状が出るまでの潜伏期とは別の概念です)。早すぎる時期の陰性には意味がありません。下の表は目安で、実際は検査室の方法と医師の判読によります。
| 検査 | 分かるまでの目安 | その後 |
|---|---|---|
| HIV RNA RT-PCR | 約10〜14日(台湾疾病管制署) | 抗原抗体検査による追跡に代わるものではありません |
| HIV 第4世代 抗原抗体検査 | 多くの方で約2〜6週 | リスクの高い曝露では3か月後に再確認 |
| 梅毒 RPR/VDRL | 約3〜6週 | 陽性ならトレポネーマ特異的検査で確認 |
| 淋菌・クラミジア 核酸増幅検査 | 約1〜2週(症状があればすぐに検査できます) | 治療後、約3か月で再感染の確認 |
| B型肝炎 HBs抗原 | 約1〜2か月 | HBs抗体も併せて見ないと免疫の有無が分かりません |
| C型肝炎 HCV抗体 | 約2〜3か月 | 陽性ならウイルス量検査で現行感染かを確認 |
日本の公的な HIV 検査でも、確定的な陰性判断は曝露から3か月以降とされています。曝露からの日数がごく短いときは、医師の判断で HIV RNA RT-PCR を組むこともありますが、抗 HIV 薬を使っていると核酸検査に影響することがあります。表の時期に達していない場合は「検査しなくてよい」ということではなく、PEP の要否を評価し、基準となる結果を残して再検査の日を決めるという進め方になります。
報告書が必要なとき、必要でないとき
当院は衛生福利部疾病管制署の匿名検査実施医療機関です(医療機関コード 3503241524)。匿名検査(HIV)は健保カードも身分証も使わず、結果は番号でお伝えします。証明書は発行されません。身元の分かる情報を登録しないため、後から作成することもできません。就労・ビザ・保険などで正式な書面の報告書が必要な方は、自費の検査をご利用ください。日本の保健所の匿名 HIV 検査も、予約制で結果までおよそ1週間、証明書や診断書は発行されない運用です。
匿名検査は HIV の血液迅速検査です。のどや直腸など部位ごとの検体採取や、分泌物に関わる感染症(淋菌感染症、性器クラミジア感染症など)は含まれません。新しいパートナーや複数のパートナーがいる集団では、これらの頻度は HIV より高いことが一般的です。匿名検査と自費の検査は、同じ日に続けて受けられます。対象になるかどうかと費用は、診察時にご説明します。
なお、梅毒・淋菌感染症・HIV感染症は台湾の法定伝染病です。検査結果が届出の基準に該当した場合、医療機関は主管機関へ届け出る義務があり、届出にはお名前とパスポート(または居留証)番号が含まれます。自費で受診した場合でも、この義務は変わりません。匿名検査そのものは番号で行いますが、迅速検査が陽性となった場合、その後の確認検査と治療はご本人のお名前で進めます。治療やお薬につなげるための手続きだからです。届出先は衛生主管機関で、目的は感染症の把握と治療につなげることです。警察への通報ではありません。個人情報は伝染病防治法第10条により守秘義務の対象で、陰性の場合、この届出は行われません。受け方の違いは台中の匿名検査:6つの受け方をご覧ください。
受診の流れ・持ち物
- 曝露の時期を確認します:検査ごとにウインドウ期が違うためです。
- 性行為の方法をうかがいます:腟性交、オーラルセックス、アナルセックス、コンドームの使用。
- 検体を採る部位を決めます:血液/尿・性器/のど/直腸。
- 待てないことを先に扱います:たとえば72時間以内の HIV PEP の評価。
- 結果の説明と治療:陽性は医師が判読し、必要に応じて確認検査とパートナーへの対応を相談します。
- 次回のリスクを下げる相談:曝露前予防(PrEP)、梅毒とクラミジアを対象とした doxy-PEP(台湾国内の淋菌への効果は限定的です)、HPV ワクチンと尖圭コンジローマの治療など。
持ち物:診療記録の作成のため、パスポート(または居留証)をご持参ください。過去の検査結果があれば受付でお見せください。
受診前に確認しておきたい点
昨日、コンドームを使わない性行為がありました。今日検査する意味はありますか。
まず医師にリスクを評価してもらう意味があります。ただし今日の検査がすべて陰性でも、昨日の感染を否定できるわけではありません。HIV の曝露リスクが成り立つ場合は、72時間以内の PEP の時間を確保することが重要です。
オーラルセックスだけ、アナルセックスだけでも検査は必要ですか。
実際の曝露によります。のどへの曝露があった場合、尿の検査だけでは、のどに淋菌やクラミジアがないことを示せません。直腸も同じで、性行為の内容に応じて直腸の核酸増幅検査を行うかどうかを医師が判断します。
HIV PCR が陰性なら安心してよいですか。
そうは言えません。RT-PCR は比較的早くウイルスの RNA を検出できますが、検査を受ける時期や抗ウイルス薬の使用の影響を受けます。台湾疾病管制署も、すべての感染を確実に否定できる HIV 検査方法はないとしています。医師の計画に沿って、その後の検査まで受けてください。
PrEP や doxy-PEP を使っていても検査は必要ですか。
必要です。定期的に検査してください。doxy-PEP の梅毒とクラミジアに対する効果は6〜7割程度で、台湾国内の淋菌にはほとんど効果が期待できません。
検査を受けたあとも、ワクチンを考える必要はありますか。
検査とワクチンは、答えている問題が違います。検査は今ある感染を見つけるもの、ワクチンはこれから特定の感染にかかるリスクを下げるものです。ご希望と状況に応じて、HPV や肝炎の免疫の状態を別に確認することができます。
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診察は中国語で行います。英語での対応も可能です。日本語は筆談・翻訳アプリでのご案内となります。
昭安泌尿科診所(日本語表記:昭安泌尿器科クリニック/Morning Urology Clinic)
403 台中市西区博館二街98号(403 臺中市西區博館二街98號)
診療:月曜〜土曜(日曜休診)/オンライン予約は24時間受付
本ページは昭安泌尿科診所(昭安泌尿器科クリニック)が作成しました。本ページの医学的内容の最終更新:2026年6月(繁体字版と同じ)/日本語版の作成:2026年9月1日/医療監修:陳昭安 医師(泌尿器科専門医)
出典:厚生労働省「性感染症」リーフレット/厚生労働省 HIV検査・相談マップ/東京都 保健所の HIV 検査案内/国立健康危機管理研究機構(JIHS)ACC 診療ハンドブック/U.S. CDC, STI Treatment Guidelines, 2021(MMWR Recomm Rep 2021;70(4))/衛生福利部疾病管制署(HIV 検査の推奨、PrEP/PEP 関連情報)
本ページは一般的な医療情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針に代わるものではありません。症状や検査結果の解釈は必ず対面の診察でご確認ください。